この記事は約6分で読めます
【タイピング】医師のQOLを向上させるための必須スキル
こんにちは、やぎ(@yagi_note01)です!
みなさんは、タイピングに自信はありますか?
あるよ!という方も、『ホームポジション』ということばはご存知ですか?
この記事では、【医師こそタイピングを練習するべき】というテーマについてお話したいと思います。
まずは結論から。
以下で深堀りしていきます。
医師の仕事は事務作業が多い
研修医になるとまず気づくことのひとつに、医師の仕事は思っている以上に事務作業が多いことがあります。
具体的には、
- 入院カルテ記載
- 救急外来カルテ記載
- 入院サマリー・退院サマリー
- 入院診療計画書
- 検査オーダー
- 各種同意書
- 返書・紹介状作成
などが挙げられます。
各科の検査や手技をこなしながら、これらの書類作成を日々こなすことになります。
実際に、2018年度版過労死等防止対策白書では、診断書やカルテ記載などの書類作成が時間外労働の理由としてトップという調査結果が報告されています。
(厚生労働省. 平成30年版過労死等防止対策白書)
書類作成のスピードが医師の仕事の速さを左右していると考えてもよいでしょう。
単純計算で、タイピング速度が2倍になれば書類作成速度は2倍になります。
今後は医師の働き方改革もあり、時間外労働を減らす必要に迫られます。
もはや、医師にとってタイピングスキルは必須です。
意識して練習しないと上達しないので、練習しましょう!
研修医として働いて感じたタイピングスキルの必要性
ここでは、私の外科での研修生活を振り返ってタイピングの必要性について考えてみます。
外科研修のときには、手術がはじまる前に日中のカルテ記載・検査オーダー・処方出しなどをすべて終わらせておく必要がありました。
担当患者も多いため、カルテ記載だけでけっこうな時間が取られました。
具体的にいうと、私の場合は担当患者が平均10名ほどだったのですが、一人あたり5分で書くとしても50分かかってしまいます。
さらに術後合併症などある場合などには5分で書ければかなり早い方でした。
なんとかカルテ記載などを間に合わせ、手術に参加していました。
しかし、サマリー記載などをする時間的余裕はありません。
手術後にはヘトヘトの体でサマリー記載をやりますが、病棟からのコールなどもあり、なかなかまとまった時間を取れませんでした。
ある程度練習していたためタイピングには自信はありましたが、それでも睡眠時間を削らないように生活することで精一杯になりました。
タイピングを練習していなかったらと思うと、ゾッとします…。
タイピングスキルを身につけるメリット
医師がタイピングスキルを身につけるメリットについて、まとめてみます。
- 1. 事務作業の効率の上昇
-
書類作成がはやく終わることで、事務作業以外の業務に割く時間を増やせます。
手技の練習時間を増やしたり、勉強時間を増やしてスキルアップが可能になるでしょう。
- 2. 患者さんに費やす時間が増える
-
より多くの時間を問診や診察、関係構築につかうことができるようになります。
ひいては、医療の質の向上につながるでしょう。
- 3. 書類作成ミスの削減
-
タイピングに要する時間が減るため、カルテ記載ミスが減ります。
また、カルテ記載の時間に余裕が生まれるため、より詳細なカルテ記載が可能になります。
ひいては、カルテの質が向上します。医療訴訟対策にもつながるでしょう。
- 4. 職種間コミュニケーションの向上
-
カルテ記載が短い時間でより詳細にできるようになることで、多職種がカルテ記載から現状や治療方針を把握しやすくなります。
コミュニケーションエラーも減るでしょう。
デメリットは特にありません。
強いて言えば、練習開始後は一時的にタイピング速度が落ちてしまうことでしょうか。
身につけるのはタッチタイピング
タッチタイピングとは、キーボードを見ずにタイピングすること。
いわゆるブラインドタッチのことです。
常に画面を見ながらタイピングするため、タイプミスをしても即座に修正することができます。
キーボードを見ながらのタイピングでは、タイプミスをしてもすぐに気づくことができません。
何文字も間違って打ったまま進め、キリのいいところで画面をみたらとんでもない変換になっていた…ということになります。
私自身もよくこうなっていました…
ホームポジションが大切
タッチタイピングを習得するにあたって、最も重要なことがホームポジションです。
ホームポジションを身につけることで、すべての指を使って効率的にタイピングすることが可能になります。
極端な話ですが、人差し指1本でタイプしている人とすべての指を使っている人とでは、5倍以上の速度の差が生まれます。
タイピングでは、どの指がどのキーを打つのかということが決まっています。
はじめは慣れなくて難しく感じるかもしれませんが、必ずホームポジションを意識して練習しましょう。
一般的にキーボードには、FとJに突起がついていると思います。
そこに人差し指を置くのがホームポジションを覚える第一歩です。
タイピング練習サイトで練習しよう
タッチタイピングを身につけるために、タイピング練習サイトで練習しましょう。
e-typing
ホームポジションから学ぶことができる練習サイトです。
また『腕試しレベルチェック』では、自分のスコアがグラフで可視化されるので、上達を数値で実感することができます。
可視化されることでモチベーションの維持に繋がります。
寿司打
文字をひたすらタイピングすることで寿司を食べるゲームです。
テンポよく練習できるので、飽きがきません。
初級・中級・上級と難易度がわかれており、段階に応じて練習ができるのもメリット。
ちなみに筆者のスコアは本記事執筆時点でこちら。もうすこし上達したいです。
どちらも無料です。
基本をe-typingで学び、寿司打でひたすら遊んで練習しましょう。
具体的なスコアの目標は?
e-typingでS〜Good・寿司打で上級をクリアできれば、ひとまず十分です。
2週間程度、1日10分でいいので継続して練習すれば、ある程度ホームポジションを意識することができるようになります。
ホームポジションを身につけたらこっちのもので、普段の電子カルテ作業でも意識していれば自然と上達していくでしょう。
まとめ
まとめると、以下がポイント。
この記事がお役に立てれば幸いです。では!
よかったらTwitter(@yagi_note01)もフォローお願いします!
コメント