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無料で画像診断を学べるサイトまとめ【研修医にオススメ】
こんにちは、やぎ(@yagi_note01)です!
研修医になる前に最も不安だったことは、救急当直でした。
自分が診た患者さんが致死的疾患だったらどうしよう…。見逃しがこわい…。
今も正直にいってこわい気持ちはありますが、はじめの頃よりは幾分マシにはなりました。
これに関しては、業務に慣れたということもありますが、ある程度よく使う検査などについて勉強ができたことも大きいです。
救急の現場ではレントゲン・エコー・CT・MRIなどの画像診断が大きな武器になります。
そんな画像診断の無料で学べるサイトをまとめてみましたので、ご活用ください。
主にCTの勉強ができるサイトをまとめています。
無料で学べるオススメサイト
画像診断まとめ
放射線診断医のごろ〜にゃ先生(@radiology_cafe)がまとめていらっしゃるサイトです。
CT・MRIの画像診断に必要な知識、ポイントがわかりやすく整理されています。
研修生活で特に不安が大きいのが救急当直時の読影だと思います。
救急疾患の画像診断も各疾患ごとにまとめられているため、一度読んでおくことをオススメします。
またオススメなのが、各種画像診断ツールです。
理由は以下の3つ。
- 正常画像をコロコロとスクロールしながら見れる
- 解剖構造が色分けされているので一目瞭然
- 頭部から胸腹部、四肢まで全領域が網羅されている
教科書だとどうしてもキーとなる画像数枚で覚えることになりますが、画像をスクロールしながら学べるためより実践に即しています。
ぶっちゃけこのサイトあれば研修医の間は画像診断の教科書は買わなくてもなんとかなるかもしれません…
こちらは、放射線診断医のごろ〜にゃ先生(@radiology_cafe)が主催されている画像診断講座です。
無料講座と有料講座があり、定期的に各種救急読影講座や知っておくと役立つ所見をまとめたTIPS講座などが開催されています。
配信される症例を読影 → 読影した所見を提出 → 解説ページで確認
というプロセスで画像診断を学びます。
解説を読むだけだとどうしてもわかった気になってしまい、実際の救急の現場などで「あれなんだっけ…」となってしまいます。
実際に『読影して言語化してみる』というプロセスを体験できるので、非常に勉強になるのでおすすめです。
無料で登録できる『腹部TIPS症例講座(https://遠隔画像診断.jp/training/tips)』でも、100症例近くあるのでかなりのボリュームです。
いつでも登録できるのでオススメです。
有料講座はだいたい2〜3万程度するので、無料講座を受講してみて自分にあっていると判断したら購入すると良いでしょう。
実践!画像診断Q&A
レジデントノートの連載ですが、ネット上にすべて無料で公開されています。
- 救急疾患のCT
- 胸部レントゲン
の症例が毎月公開されており、すべて無料で閲覧できます。
すでに第138回(2022年2月13日現在)が公開されており、かなりのボリュームです。
CTに関しては画像をコロコロとスクロールできるものも多く、実際の症例画像を読影するいい練習になります。
研修医の読影の練習に関しては、このサイトで十分だと思います。
これが無料なのは、はっきり言って異常。
急性腹症のCT演習問題
急性腹症のCT演習問題
急性腹症のCT画像が無料で閲覧できます。
ボリュームも数百症例あるためかなりあります。
内容は急性腹症に特化していて、上腹部痛・右下腹部痛などの部位に応じて症例が準備されています。
画像はややスライスが厚いですが、コロコロとスクロールしながら読影することも可能です。
難易度は
- レジデントコース
- エキスパートコース
の2つに分かれていますが、レジデントコースで十分です。
急性腹症は研修医になってから、当直で困ることが多い代表的なものだと思います。
こちらのサイトで読影量を重ねることで、自信につながるでしょう。
東京レントゲンカンファレンス
放射線診断医が持ち寄った教育的な症例を、他施設の放射線科医が読影するというカンファレンスの症例記録がみれます。
画像をスクロールしてみるなどはできませんが、さすがに教育的な症例が多いので勉強になります。
ただ研修医の立場として考えると、難しいことも多いので、まず見るサイトではないかなとも思います。
画像診断クラブ/画像診断クイズ(Antaa Slide)
医師・医学生のためのスライド共有 | Antaa Slide
Antaa Slideは各科のドクターたちが教育スライドを投稿していて、会員登録すれば無料で勉強できるサイトです。
こちらのサイトでは画像診断に特化してまとめてくれているものもあり、それらもかなり勉強になります。
とくに、千葉大放射線科の和田先生が主催する画像診断クラブ/画像診断クイズがオススメです。
Antaa内で登録できる『画像診断クラブ』に参加すれば、動画解説を見ながら画像診断について学ぶことができます。
登録は無料なので、画像診断について動画ベースで勉強したいひとはオススメです。
Antaa QA
画像診断クイズ
バイエル薬品のサイト内のコンテンツで、数十症例の画像診断クイズが準備されています。
バイエル薬品内のサイトでは、書籍でも販売されている『画像診断に絶対強くなるツボをおさえる!』の一部コンテンツがみれたり、『内科医のための肝臓MRI入門』として、肝臓MRIの読影について学ぶこともできます。
寺元記念病院画像診断センター 日々の症例
メジャーなものからマイナーな所見まで、実際の症例画像と解説が載っています。
簡潔にまとまっているため、理解の助けになります。
画像をスクロールして読影などはできません。
オススメ海外サイト
Radiopaedia
Radiopaedia.org, the peer-reviewed collaborative radiology resource
画像診断版のWikipediaといえるサイトです。
困ったらこのサイトを検索すれば、画像所見の解説から実際の画像まで見ることができます。
画像はコロコロとスクロールでみることが可能なので、かなり勉強になります。
英語がわからないときは、DeepLにいれて翻訳すればだいたい大丈夫です。
また、『Case quizzes』として、画像診断クイズも大量にあるため、読影演習も大量にできます。
Quizzes | Radiopaedia.org
Auntminnie
AuntMinnie.com – Radiology News and Education
こちらのサイトでも、『Case of the day』として毎日読影クイズが出題されています。
閲覧には会員登録が必要です。
普通に難しいことも多いのですが、勉強になります。
eurorad
各種画像について症例ベースでまとまっています。
画像診断クイズもあるのですが、有料会員限定コンテンツです。
Radiology Assistant
The Radiology Assistant : Home
各臓器ごとに基本的な解剖から疾患までまとまっています。
画像所見についての解説が画像・イラスト・動画ふんだんに用いながら解説されているので、勉強になります。
まとめ
無料で学べる画像診断サイトを11個紹介しました。
この他にもまだあるかと思いますが、今回ご紹介したサイトでかなりの範囲が勉強できると思います。
研修医の間、特に役立ったのは以下の3つです。
この記事がお役に立てれば幸いです。では!
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